翌朝4時に起きる。
シートをひいただけで寝ていたため、顔が塩でベチャベチャだが、体力は全回復!
朝食を食べ、コーヒーを飲み、リーダーを組み直す。

それでも夜明けまで時間を持て余し、釣りを開始。
オシアペンシル180F&150F、ボラドール170F、ベビーランブォーといった一発屋達でローテーションしていくが、何も起こらず。
日の出と同時にジグに変更。
潮は流れていない。。
朝マズメが過ぎていき焦りだした時、シーウィングが寄ってきて、月曜日は客おらんから、10時に撤収で!と。
僕らが考えてたより24時間の短縮。
前々から伝えられていたので覚悟していたが、お客さん集めてみるから行ってきて!と女将さんの一言にすっかり安心しきっていた。
とりあえず電話して!とも言われていたので、少し希望を持って事務所に電話!
やはりダメだったそうだ。
何とか明日釣りできるようにしておくから、申し訳けど帰ってきてと。
明日は月曜日、しかも大雨だし、客が集まるはずもない。
五島に居られるのは残り5時間、後輩シャアには申し訳なかったが、ここで心中させてと頼む。
あとはシャクリ続けるだけ!
刻々と時間は過ぎ、水を飲む時間も惜しみシャクリ続ける。
休憩から戻ってきた友人Jがすぐにヒレナガカンパチ50センチ程をヒットさせ、またまた器のコマいのを実感(笑)
これで激しくシャクリ始めた僕には根ガカリ。。。
だが中層まで上げてきているし、ここに根はなかったはず

即座にアワセを入れてみる。
やっぱ魚や

重いだけで引かない。
ヒラマサじゃない?!
重量感はあるが、俊敏さは全くない。。
潜水している?!と感じはじめた時、すでに遅し。
根に近づいたヤツはかつて味わったことがない程、暴力的。
凄い!速い!強い!
今まで僕が知っていたミュートス110Hの限界で止めにかかる。
ミュートスは磯竿のように曲がり、突っ込む魚を止めれると考えていたが、完全にドラグを出される一方。
後輩シャアは根魚じゃないですか?!と叫ぶ。
横から見ていると行きのクルマで10時間も見てきた撃投DVDの根魚と同じような引きをしていたみたいだ。
僕は人生最大のファイトで考える余裕はなかった。。。
そんな時、根に当たる感触が伝わって来る。
ガリガリしているので、心持ちテンションを緩めて、ソルティガでゴリ巻き。
ちょっと根から離れた。
僕はこの釣りをしてから、ラインブレイクしたのは串本の一度だけだが、最大級の敗北感を味わされる。
竿をへし折られるか、海に引きずり込まれた方がマシ。
そう開き直って、
ドラグフルロック。それでも出てしまうのでスプールを押さえ込んで、糸は絶対に出さない!
ミュートスは有り得ない曲がりをしてグリップから海面向かって突き刺さり、
ソルティガは巻くことを忘れドラグを出すことしか考えてないし、
僕の腕は痙攣している。
そのまま本気で竿を折るつもりでファイトしてみると、流石に魚も弱ってきたようだ。
やっと優位に立てた僕は全力で巻き、後は足元の根だけ。
10分以上ファイトしていたため、すでに魚はグタッており、姿を現す。
赤い?!
なんじゃこりゃ〜。
フックは伸びきった皮一枚にかろうじてついてるだけ。
友人Jがデビルズクローで一発!ナイスなギャフ入れ成功!
安心して息を切らしていると、魚はデビルズクローを付けて泳いでいる。
???
友人Jのタモの柄折れたという声がする。。。
足元から根が張り出していたので、海にバシャバシャと入り、ハンドランディング!
牙がグローブを貫通して血だらけになってしまったが、そんな事どうでもいい。
僕の人生の中で最強のファイトをしてくれたのはこんなヤツ!

40を過ぎたら、クエ釣りを始め、冥土の土産に釣りたかったツルクエ。(正式名称・スジアラ)
20年後〜の僕にハードル上げることができました!
80lbのリーダーは半分以上エグれていて、かろうじて捕れたという感じ。
中層でヒットしたからいいものの、ツルクエのホームゲームからだったら?!と考えると、絶対に捕れなかったと思う。
ミュートス110H、粘りがすごく、感じていたよりずっといい竿だったが、もうちょっとリフト力があればと感じた。
ソルティガZ4500H 、巻き取れないし、フルロックが弱い。
1番の問題点が軟弱な僕の腕。
次はミュートス100HHHとソルティガZ6000と僕の腕を二倍程に太くして、あの跳ねていた20キロ越えヒラマサを上げてみたい!!
そう思いながらシーウィングに乗り込んだ。

楽しかった五島の疲れがドッと出て船の中で爆睡。
気がつけば、12:10。漁港に到着!
いや〜風呂入りたいし、だるま食堂にも行きたい。
とりあえず写真をとってもらって、事務所へ!!
女将「行きたいって言っていた生月島の瀬渡しに話をしておきましたよ。どうしますか?!」
僕(同業者なのにありがたい。。。何とか明日も釣りができるな〜。)
僕「ありがとうございます。お願いします!」
女将「じゃあ急がないとね。」
僕「???。 何時出船ですか?!」
女将「13時だけみたいですよ!」
このときすでに12:45。
ヤバイ・・・。
とりあえずツルクエをあじかの冷蔵庫に保管してもらい、女将さんから昼ご飯にと袋いっぱいの薩摩揚げや蒲鉾、バナナ、ミカンを頂いて、生月島へ向かう

[五島最低ラインのタックル]
- リール :ソルティガZ4500H
- PE :ジグマンX4・3号
- ルアー:撃投ジグ105g・グリーンG
- フック :シャウトパワージャコ・5/0